- 麺
- 2014年06月22日
気まぐれな空模様は激しい雨を降らせましたが、雨蛙達は大喜びで讃歌の大合唱です。
幽玄な景色を見せる恵那山を雲が行き過ぎる様は、どこか荘厳な感じがします。
雨降りの馬籠は静かな山間の集落の落ち着きを感じます。
雨の日の古い大きな木造の建物は意外にも居心地が良い物です。
木が適度に湿気を吸い取ってくれるからだと思いますが、コンクリートで出来た家とは違う暖かさを感じます。
建物の奥の方の畳の部屋で、ゆるゆるとしている時間は寛ぎを感じる時でもあります。
そうやって色々と思いを馳せていて、ふと「麺類」の種類はどんなのがあったっけ?と思いました。
馬籠館には「そば処まごめや」で皆様にお蕎麦をお出ししている事もあり、麺については気になる事なので、数え上げてみる事にしました。
蕎麦、小麦から作られる物はうどん、素麺、ひやむぎ、ラーメンパスタ類、緑豆から作られるビーフン、芋のでんぷんから作られるはるさめ、本物は葛の根から作られるくずきり、米粉から作られるベトナムのフォーやタイビーフ、韓国の冷麺・・・。
これからの季節はこういった麺類を毎日、日替わりで食べても、飽きないと思います。
そして麺だけで食べる事は無く、かならずスープやつけ汁で頂くのも麺類のきまり事です。
そば汁、、ナンプラー、ニョクニャム等の「魚」のダシ、トマトソース、ねり胡麻等オリーブオイルや胡麻油といったおいしい「油」が効いた物、に香味野菜をたっぷり、というのは世界共通です。
また、豆乳やクリームを使った麺つゆやソースもなかなか行けます、
日本の香味野菜は、しそ、ねぎ、生姜、大根、ワサビ、ししとう、梅干し・・・・海外ではバジル、コリアンダー、パセリ等が良く使われます。
胡麻、ピーナッツ、胡桃、等の香ばしいトッピングも世界共通です。
茹で上げた麺にいろいろな香味野菜とおいしい汁やソースをからめて食べる、もしくは「油」で揚げる、炒める、かける等して食べる、季節や国によって様々に楽しんで食べる事ができる麺は、災害時等の緊急時には水さえあれば、麺を水に付けておくと時間はかかりますが「ちゃんと食べられる状態まで」火が無くても戻して食べる事ができるという事もできます。
麺の発祥地はイタリアと中国で「麺を作ったのはローマ帝国が先だ」「いやいや秦の始皇帝の時代にはもうあった」「モンゴル帝国がヨーロッパまで領土を拡大した時に伝わった・・・・」等諸説言われていますが、食いしん坊さんが世界中にいる事が、世界的に「麺料理」がある事の理由ではないでしょうか?
最近では「野菜を混ぜ込んだ麺」や「薬草を混ぜ込んだ麺」等いろいろな創作麺も登場しています。
野菜で麺に色を付けるのはパスタではお馴染みですが、これからどんどん日本の麺も「新作」が登場していくかもしれませんね!
どうぞ皆さんも「そば処まごめや」でお食事をされながら「麺の事」をお楽しみ下さい。