- 入道雲
- 2014年06月08日
空の青、白い雲、山の緑、澄んだ気持ちのいい空気・・絵画の様に素晴らしい姿を見せてくれた恵那山麓に誘われて多くの方が散策に訪れられました。
でもそんな皆さんを不意に猛烈な雷と雨が襲いました。
しゅるるるr・・・・ドーンと音を立てて横に雷が走ります。
恵那山麓に深い谷を刻んでいるいくつもの川に沿って雲が流れ込み、嵐が吹き荒れた馬籠宿でした。
馬籠宿は標高600m程の標高に位置します。
雲が低くたれ込めば、馬籠宿は「雲の中」にすっぽりと入り、雷は縦だけでなく、目に見えない雷の枝が幾筋も走る事になります。
雷鳴が聞こえたら、雨が降っていなくても既に「雷がいつ落ちてもおかしくない」範囲に入っていると言われます。
こんな時は早めに近くのお店に入って、嵐が通り過ぎるまで待機されるのがよいようです。
先週までカラカラの暑い天気でぐったりとしていた森の木々や草木は、ここ数日の雨ですっかり生き生きと緑輝く姿になりました。
それはまるでひと雨で新しい葉っぱが一枚育つ様な勢いです。
人間にとっては(もちろん梅雨時に雨が降らないと夏は水不足になりますが)雨はちょっと・・・ですが植物達はこの季節が大好きな様です。
晴れ間がひろがると、そこには既に夏空が顔を覗かせます。
雨あがりのキラキラした景色は、馬籠宿を瑞々しく彩ります。
嵐が去って鳥達が再び鳴き始めたら、それは雨上がりがもうすぐだよ、と教えてくれているサインです。
もしも馬籠宿や妻籠種等の宿場町を外れて、中山道ハイキングの途中で嵐にあってしまった時は、落雷や沢水の増水、鉄砲水、落石等には十分注意をして下さいね。