- 昆虫食
- 2014年06月07日
夕方まではほとんど雨も降らず何とか持ちこたえた天気でしたが・・・夕暮れ時には強い雨に見舞われました。
空に広がる雲は力強く勢いがあります。
生き物の様に姿、形を変えて恵那山麓を悠々と超えて行きます。
さて、木曽路を始め「山の国」の土地にはひょっとしたらこれはずっと太古の昔からこうだったのかな?と思う事があります。
その中のひとつに「昆虫食」の伝統があります。
現代では、ほとんどの人が「食べ馴染みが無いのでできれば遠慮したい・・・」と思っていると思います。
でも、世界を見渡すと意外にもいろんな「昆虫食」があるものです。
例えばフランスの「エスカルゴ」は、多分最も世界的に有名な「昆虫食」です。
オーブンで焼いたエスカルゴにハーブバターをたっぷりと添えて美味しく頂きます。
日本にも冷凍で輸入されているので、高級スーパーマーケットでお目にかかる事ができます。
そして日本、木曽路や信州で有名な昆虫食は「蜂の子」ではないでしょうか?
好きな人は「毎年夏にはこれを食べたい」と、わざわざ遠方からお越しになられます。
甘辛く煮てから炊き込みご飯にして食べる、というメニューもあるそうです。
また、「イナゴ」の佃煮も昔懐かしい・・・と言われるご年配の方もいらっしゃいます。
その他にも山の国は絹糸を採る為に屋根裏で飼われていた「カイコ」や川底の石の裏にいる「ざざむし」等も食しているそうです。
近年こういった昆虫食は脂肪分が無く、高たんぱく質である、また管理栽培が低資金で容易だという事で、サバイバルフードという見方から食料危機を迎えた時の未来食として世界的に見直されているそうです。
余談ですが、コオロギの唐揚げやたがめ等は素揚げにすると香ばしく「意外にいける」そうです。
木曽路を旅していて、こういった伝統的な昆虫食の「素材」をお店やさんで見つけたら、料理のマイレシピーをひとつ増やそうか・・・という感じで一度勇気を出して挑戦されてはいかがでしょうか?