- お家芸
- 2014年05月09日
深夜に雷鳴が轟きました。夏の始まりを告げる雷です。
でも朝晩はまだ寒い感じがします。
湿気の少ない大気は山や森の景色を際立たせます。
秋の成熟した景色とは異なり、命萌える様です。
森が活気づいて来ると、生き物の姿もあちこちに見かける様になります。
今日は雄のキジが飛ぶのを何度も見かけました。
恋のダンスを踊っているのかも知れません。
大きな綺麗な鳥なので思わず「おお!」と見入ってしまいます。
自然の中に人の営みを支える「道」があるのだと思います。
また、「道」がなければ、人は自然の中に営みを持ち込む事はできないのでしょう。
江戸時代やそれ以前に国家プロジェクトとして設置されていった「街道」は国土の多くが山林地形の日本にとって、領地を広げて行く為に戦略的に必要不可欠な事だったのだと思います。
「道」ができて「人」や「物」「情報」等が広がり、伝わっていくのだと思います。
江戸時代に徳川幕府によって「全く新しい道」が開かれ「馬籠宿」が置かれた時の事を想像すると、「京都や江戸の最新の物や情報、ファッションや考え方」が山国の木曽路を毎日通って行っただあろうと思います。
さて時代は代わり、現代では世界各国の方が木曽路を訪れて頂いています。
そして、再び木曽路は「世界の最新の物や情報、ファッションや考え方」に毎日接する様になりました。
私たち日本人は「新しい物を日本流に取り入れる」のが古代から得意なお家芸だと思います。
馬籠宿四百年の歴史と伝統の中に「新しい世界の息吹」を馬籠館でも、ちょっとづつ取り入れてゆきたいと思います。