- 地震
- 2014年03月11日
東北の大震災から3年という時間が過ぎてゆきました。
震災当日に尊い命を落とされた方、そして未だ行方不明の方、その全ての魂に哀悼の意を捧げたいと思います。
こうして、日本の他の地域では社会経済も安定し、徐々に観光地にも多くの人出が戻って参りましたが、あの時の衝撃の生々しい記憶は夫々の記憶に刻まれている事と思います。
地震等の予測がほぼ出来ない気象現象に対しては、いつどこで遭遇するかは予測は困難です。
馬籠館の俵屋は現在は営業を営んでいませんが、地震等の不慮の災害が発生した場合、観光客の方が足止めになったり、また電源が必要なインターネット回線や電話機が電気が止まり利用が出来なくなった場合を想定して、昔ながらのアナログの電話回線を1つ確保しています。
大規模災害が発生した時に災害対策の連絡拠点の一つになると考えられる馬籠観光協会もすぐ側にあるので、災害対策本部の一部として利用する事もできると考えています。
また、大量ではありませんが、ある程度のふとん類も常備しています。(やや経年した物ですが、利用価値は十分にあります。)
何も営業していないがらんとした空間の状態の建物なので、建物自体が壊れなければ、一時的に多くの人を雨風から守り、真っ暗になる夜の不安を少しでも和らげるシェルターになります。
現在は全く使用していない囲炉裏も切ってあるので、暖かい火を燃やし、お湯を湧かす事もできます。
消火栓もここには一口あるので、火災が発生した場合はこれを利用できます。
飲み水は、先日ブログでご紹介させて頂いた和泉屋さんの江戸時代から続く「泉」が近くにあります。
また、泉が壊れた場合でも近くの沢まで降りる事もできます。
万が一の場合はこういった、商業店舗でない場所が大事な「無用の用」の役目を果たす事ができるのでは?と思っています。
年間およそ50万以上の観光客の方が訪れる馬籠宿は、日本人の方だけでなくシーズン中は世界各国から多くの観光客の方も訪れる国際的な観光地になりつつあります。
「その時」が発生した場合、海外からの観光客の方への情報提供の方法としてYou Tubeで動画での情報伝達、Twitterでの安否発信、Face Bookでの地域情報の発信もできる様に馬籠館では準備を進めています。
現在はTwitterは既にアカウントを開設済みで、日本語と英語のバイリンガルで同じ内容のつぶやきを普段は試験的に時々つぶやいています。
FaceBookも間もなく開設する予定です。
こういった、HPとは別の異なる情報発信ツールは、普段は観光情報をお伝えしながら緊急時には地域の現状発信ツールになり、それは国内だけでなく世界へ情報を伝えてゆくと確信しています。
東北の大震災時には「電源」の喪失で多くの通信基地も一時的に不通となりましたが、それでもこういった情報発信ツールが多くの「現状」を伝える大きな役目を果たしていました。
万が一の場合、微力ながらも観光客の皆様のお役に立てる事ができればと思い、この様に少しずつ準備をしております。