- 皐月5月の馬籠宿便り
- 2015年05月11日
ゴールデンウイークは沢山の方に馬籠宿にお越し頂き有難うございました。
キャンピングカー、バイク、自家用車、観光バス、自転車、電車とタクシー、そして自分の足で歩いて・・と様々な方法で木曽路ぶらりをお楽しみ頂けたかと思います。
さて、馬籠宿は「緑がいっぱい」の季節です。
そして様々な木曽路の森の広葉樹の花が咲く季節です。
大きな葉っぱの「朴葉」の花は大きくてゴージャス。
国内ではこの地方との長崎県の対馬ぐらいにしか生育をしていない「ヒトツバダコ」の花は木全体が真っ白になる程の沢山の可憐な白い花を咲かせます。
ゆっくりと中山道沿いをゆくと自然の中でそんな自然に咲くいろんな木や草の花々に出会います。
馬籠宿の街道沿いの店先を飾る生花も、そんな自然な草木が投げ入れられ、皆様をお迎えしています。
木曽路では朴葉の木の若葉は「朴葉寿司」や「朴葉もち」を包むのに使われます。
ちょっと変わった使い方では南インドのケララ地方のバナナの葉のお皿の様に、大きな朴葉の葉を「お皿」にしてお料理を盛る、なんて使い方もできます。
抗菌作用が有り、香りも良い朴葉の葉の上に「更紗ベニマスの刺身」「馬刺し」「サラダ」「茹でた麺類」等の生の食材を盛ったり、ホチキスでパチパチと朴葉の葉を繋いで大皿に見立てて「お寿司」を盛ったりして「木曽路の初夏の贈りもの」をご自宅でもお楽しみ頂ければ、と思います。
馬籠の田んぼは水が張られ、田植えもぼちぼちと始まりました。
カエル達の大合唱の上空には大きな鳥がくるりと輪を描き大空を舞っています。
愛らしい沢山のツバメ達は人懐こく、楽しげに宿場町の軒先を飛び回ります。
まるでブーゲンビリアの様に鮮やかなツツジ、サツキ、山ツツジが目に鮮やかです。
ずっと昔から変わらないであろう宿場町界隈を包む木曽路の自然は、古の時代の時の流れを教えてくれている様です。
馬籠宿にいらしたら、いつもより少しスローな時間をごゆっくりとお楽しみ下さい。