- 雨宿り
- 2014年07月07日
煙った様な密度の濃い大雨が降るのが馬籠風。
まるで水の中に居る様な雨は、どこか居心地がいい感じがします。
森の木々も水浴びをしてぐんぐん新しい葉を伸ばしています。
まるで春の芽吹きがもう一度来た様に梢の先が若葉色になりました。
馬籠宿の近くを流れる島田川や街道の中を流れる用水路の水音が高く大きくなっています。
川を覗くと、かなりの濁流になっています。
ツバメ達も虫が飛ばないので、お腹が減った顔をして巣から顔を覗かせています。
猫達はふてぶてしく、ご機嫌が悪い様です。
そんな雨の馬籠宿を歩いて行く旅人がいます。
雨宿りを軒先でしながら、少し小振りになるとレインコートをさっと羽織って歩いて行く姿は、まるで江戸時代の旅人が蓑笠を纏って寡黙に立ち去って行く様な感じすらします。
ちょっとかっこいいな、と思いました。
7月に入って欧米からのサマーホリデイで日本に来られた方が増えています。
限られた日数の中で日本全国を北は知床半島から南は阿蘇山、桜島あたりまでJAPAN RAIL PASSを屈指して旅するバイタリティーに感服です。
そんな方々の目には馬籠宿を始めとする古き良き日本が残る、中山道はどの様に目に映っているんでしょうか?
今年の海外からのお客様は木工品の前で良く立ち止まって、お土産をご覧になっていらっしゃいます。
木曽路の木工品、木曽五木から作られる日本ならではの正確で繊細な手づくりの品々は、世界でたったひとつのお土産になると思います。
気に入った物がみつかると良いですね!
そしてもうひとつ、馬籠館 別館の喫茶 籠の「牛丼」も欧米の方で静かに人気が高まっています。
そば処まごめやは午後2時半にオーダーストップとなるので、その時間以降はちょっと遅めの「お昼ご飯」や「小腹が減ったのでおやつ代わり」に喫茶 籠で牛丼を召し上がられる方が多い様です。
喫茶 籠では日本語の他に英語、フランス語、スペイン語、ドイツ語、繁体字のメニューをご用意しています。
今週は「雨まみれ」の一週間になりそうです。
馬籠散策の折は足下にご注意下さい。
冷たい雨の日は半袖では寒いと感じます。
馬籠館の各店舗で温かいお食事や、喫茶で英気を養って、旅をお楽しみ下さい。



