- 虫かご
- 2014年05月29日
昼下がりの馬籠宿は、中仙道の石畳に初夏の日差しが照りつけます。
この真上から差し込む日差しのせいでしょうか?どこかイタリアのローマへの道の様な雰囲気さえします。
皆さん、涼を求めて店内でゆっくりと時間を過ごされるので、馬籠宿はどこか静かな夏休みの昼下がりの様な気配がします。
少し日陰で気持ちのいい乾いた風に吹かれていると、すっと汗が引いていって畳があればそのままごろん・・・とお昼寝してしまいそうです。
春に撒いたり、植えたりした野菜の苗は急成長中。
それに会わせて、馬籠館の別館で沢山並べて売っているいろいろな大きさや形の「籠」をお買い求めされる方が増加中です。
手塩にかけて育てた色々な野菜を収穫する瞬間ってとっても楽しいですよね。
また梅干しを干すのに便利な、かなり丈夫で大きくな平な「ザル」もよくお買い求め頂いています。
そして、これからの季節に「スイーッチョン」と鳴く、キリギリスを軒先で飼う為の「虫籠」もあります。
夏虫を飼うのは、夏を涼しく過ごす為の日本ならでの「涼を求める」生活の知恵です。
虫の音を聞いたり、蛍の幻想的な灯りを楽しんだりして「う〜ん風流」と楽しむ文化はとても日本的な感覚だと思います。
風鈴、のれん、うちわや扇子、浴衣や下駄、たらいに水を張って足を浸けたり、かき氷をほおばったり・・・暑い日本の夏の季節にも、日本独自の「涼」の文化が沢山あります。
暑い昼下がりに食べる「ざる蕎麦」・・・これも日本の「涼」を求める食の文化の形です。
馬籠館のそば処まごめやで「ずるずる・・・」とせいろを2枚3枚とお召し上がり下さい。
明日もかなり気温が上がりそうです。
馬籠宿散策や中仙道ハイキングの際は「たっぷりのお水の補給」「帽子」「日焼け止め」「首を冷やすタオル」等の準備をお忘れなく。
そして「ゆっくりと」動き、「休憩をこまめ」にお取り下さい。
また、入道雲が山に沸き出すと直に雷雨になります。
雷の鳴る音が聞こえたら、落雷にも十分にご注意下さい。
また、早朝や夕方は「熊」さんの活動時間帯です。
中仙道ハイキングの際は「熊よけの鈴」もご準備下さいね!