- 馬籠脇本陣資料館
- 2013年11月04日
本陣跡の島崎藤村記念館より少し坂を上がった場所にあります。
屋号を「八幡屋」と称していました。
館内に江戸時代の大名が利用した「上の間」を忠実に再現した部屋があります。
蜂谷古文書と言われる「蜂谷源十郎覚書」等も展示されており。島崎藤村が「夜明け前」を執筆する際に資料として利用しています。
また亀甲形の石を積み上げた江戸時代宝暦3年(1753年)の改築の際に組まれた坪庭の「玄武石垣」が裏庭に現存しており、当時の緻密な土木技術を知ることができます。
玄武石垣の名前は方角が北を向いている、積み石が六角形の亀甲型をしている事から名づけられたと言われています。
「米俵一つ石一つ」と言われた当時に高価で非常に手の込んだ石垣を作らせた事が伺えます。
{本陣、脇本陣について}
本陣は天皇勅使、公家、大名、公用幕府役人を対象にした最高位の宿泊施設。
脇本陣は前記の高位対象者以外にも一般旅行者も宿泊を許されていました。
本陣脇本陣は特権として「門、玄関、書院」を設ける事ができました。
通常は高位の方達の宿泊が1つの宿場内で重ならないように事前に日程調整が行われていましたが重なる日程となった場合、より高位の一行が本陣で宿泊する決め事があり、天皇勅使が最高位とされていました。
高位の一行が3つ重なった場合は宿内の寺院が次位の本陣の代用とされる了承があったそうです。
有料施設
大人 300円 団体割引有り。
小・中学生 100円