馬籠宿の観光の際のお食事、軽食、お土産は馬籠館へお越しください。駐車場完備。

藤村ドキドキ コラム

演劇の世界の島崎藤村
2015年05月19日

久しぶりの藤村ドキドキの執筆です。

冬から春、そして初夏の季節を迎えようとしている藤村のふるさと馬籠宿。

馬籠宿、木曽路、木曽谷が世界に向けて発信できる観光地となる、と生前に先見の目を持って述べていた藤村ですが、近年の馬籠宿には本当に多彩な国籍の、海外からのお客様で賑わいを見せています。

恵那山麓はどこかイタリアのアルプス地方の自然に似ていて、その中を昔と変わらぬ中山道がずっと続いている、そんな景観はヨーロッパ各地に残るローマー時代や十字軍が行きかった歴史街道にも似ています。

梅雨に入る前の5月末のこの時期は気候もどこかヨーロッパの夏に似ているからかもしれません。

多くの観光客の方は「藤村」の事をあまり知らずに馬籠宿を訪れ、そして馬籠宿で「藤村」の事を多く知って旅立ってゆかれる時代になってきたのかな?と時折思います。

 

 

1990年代半ば、今より20年程前ごろ前までは藤村と生前に交流のあった多くの文化人の方がまだ在命されていて、ラジオドラマ、テレビ、映画、演劇等で多くの「藤村の作品」が放映、上演されていました。

当時、新国立劇場の開場のこけら落とし際には藤村の代表作「夜明け前」が選出され上演されました。

 

「夜明け前」は戦前の昭和9年、昭和11年に2部に分けて演劇化され「近代演劇の遺産」の名作品と言われています。

また故:宇野重吉が率いた劇団「民藝」も「夜明け前」を公演演目に選び賞を受賞されています。

イギリス文学に親しみ、しウイリアム・シェークスピアの作品に傾倒した藤村の作品の中でもとても重い内容を含む「夜明け前」「破壊」等が劇や映像化された事は、なるほど・・と納得がゆきます。

世界的に注目を集めるJ-popカルチャーですが、「カワイイ」や「クール」、だけでない「ディープ」な藤村の世界感がシェイクスピア作品の様にアメリカのハリウッドでリメイクされたり、フランスのカンヌ映画祭参加作品等で製作されたりしたら面白いのにな?と思います。

 

 

幕末から明治にかけての激動の時代をリアルに鋭く描いた数多くの藤村作品がありますが、藤村は、馬籠宿を何度も襲った度重なる火災の難を免れ残された貴重な「大黒屋日記古文書」や「蜂屋古文書」等の資料を自足で丹念に調べ上げ、それを元に歴史的、社会的に馬籠宿や当時の時代の様子を伝える大作を数多く執筆しています。

時代を眺め返す。時代の認識は時が過ぎると共に解釈も変わってゆくと思います。

2015年の「今」、改めて藤村の世界感を通して映像で馬籠や木曽路を描き出す作業は案外と面白い仕事になる気がします。

 

余談ですが、藤村作品が盛んに映像化されていた1993年に藤村の肖像画の記念切手が発行されています。

こんな事からもバブル崩壊後の先行き不安に満ちていた1990年代は「島崎藤村」が社会的にブームだったのかな?と思いました。

ネットオークションでは当時62円であった切手は現在は約3倍の価格で取引されているようです。

作:とざそし まき

P1050642

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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