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藤村ドキドキ コラム

楽園ベイビー
2014年08月10日
若菜集より 作:島崎藤村
夏の夜
君と遊ばん夏の夜の
青葉の影の下すゞみ
短かき夢は結ばずも
せめてこよひは歌へかし
             
雲となりまた雨となる
昼の愁《うれ》ひはたえずとも
星の光をかぞへ見よ
楽《たのし》みのかず夜《よ》は尽きじ
夢かうつゝか天の川

星に仮寝の織姫の
ひゞきもすみてこひわたる
梭の遠音を聞かめやも

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「夏」の季節が来ると、何だか全ての事が急に魔法にかかった様な感じになります。

そんな時、ふとネットラジオから聞こえて来るリップ・スライムの「楽園ベイビー」

 

いつも隣にいる女の子や男の子が突然急に眩しくなって、何気にいっしょに出かけた夏祭りが不思議な時間と空間に迷い込んだ様になってしまった事を覚えている方も多いと思います。

 

生涯、恋多き人生を歩んだ藤村ですが、彼もまたそんな「夏の魔法」の妖を垣間見てしまった一人なのかもしれません。

夏の開放感は人の心も大きく開いて、自然と「楽しい事」や「新しい出会い」をお互いに受け入れ合う事を容易にしてくれるのだと思います。

 

現代のデートだと「雰囲気のいいお店」「ナイスな車とお出かけ先のロケーション」「今時の流行のファッション」「夏フェス」・・・とデートを盛り上げてくれる色々なお遊びの場所や小道具選びのセンスも必要な時代なので、ネットで十分に調べていざ出陣!

そうやって夏の中に飛び込んで遊びに行く人が多いと思うのですが、いざ「と・き・め・き」と出会ってしまうと、一瞬にしてそんな事前準備が何の約にも立たなくなってしまうのも、夏の妖だと思います。

 

どうぞ、藤村ドキドキの読者の皆さんにも、この藤村の詩の世界観の様な、素敵な夏の出会いがありますように。

 

そして、真夏の満天の星空の中を流れる天の川を眺めながら、ロマンティックな時間をお過ごし下さい。
コラムニスト:とざそし まき
P1050535

 

 

 

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